オーバーロックミシンの送り歯の材質は、布送りの安定性と装置の寿命に直接影響します。現在では高炭素鋼、ステンレス鋼、セラミックコートタイプなどが主流となっています。高炭素鋼製送り歯は硬度が高く耐摩耗性に優れているため、厚手のデニムなどの厚物生地に最適ですが、防錆管理には十分な注意が必要です。ステンレス製送り歯は、高炭素鋼に比べ硬度は若干低いものの、耐食性に優れ、長期の高頻度使用に適しています。セラミックコーティングされた送り歯は、軽量特性と低摩擦を兼ね備えており、薄い生地を縫製する際の生地の傷を効果的に軽減しますが、コストが高くなります。
日常のメンテナンスでは、送り溝に溜まった糸くずや糸くずを定期的に掃除することが大切です。中性洗剤をつけた柔らかいブラシで表面を拭き、金属部分の酸化を防ぎます。高さ調整は、生地の厚さに応じて送り歯リフトを設定することをお勧めします。薄い生地の場合は 0.8 ~ 1.2 mm、厚い生地の場合は 1.5 mm 以上に設定してください。送り歯の歯が磨耗したり、横傷がついた場合は、生地のズレや目飛びを防ぐため、速やかに歯を交換してください。同時に、送り軸とタイミングベルトの間のアライメントとフィット感をチェックし、スムーズに動作することを確認します。
